水を飲む量は、意外と目では覚えられない
「よく飲む気がする」を「1日◯ml」に変えるだけで、相談のときに話が通じます。
「最近、水をよく飲む気がする」。
診察室でこう伝えると、たいてい「1日どのくらいですか」と返ってきます。そこで答えられる人は、あまり多くありません。
水の量は、見ていても覚えられない種類の情報だからです。
測り方は、引き算だけ
難しいことはしません。
1. 朝、計量カップで測った水を入れる2. 24時間後、残りを計量カップに戻して測る3. 引き算する
これだけです。こぼした分や蒸発した分は誤差として諦めてください。知りたいのは正確な数字ではなく、前と比べてどうかです。
多頭飼いだと共有の水入れでは分からないので、その日だけ別々にする必要があります。
目安の数字
体重1キロあたり、1日およそ50〜60mlというのが、よく言われる目安です。
- 3キロの子 → 150〜180ml
- 5キロの子 → 250〜300ml
- 10キロの子 → 500〜600ml
そして、体重1キロあたり100mlを超えて続くようなら、伝える価値がある変化とされています。5キロの子なら500ml以上です。
ただし、これはあくまで目安です。ドライフードか手作りかで大きく変わりますし、夏と冬でも変わります。
増えるほうが、伝わりにくい
減っているときは、飼い主も気づきます。心配になるからです。
問題は増えているときです。「よく飲んで元気だな」と思ってしまう。でも飲水量が増えることは、いくつかの状態のサインとして知られています。
- 水をよく飲む
- おしっこの量や回数が増えた
- 食べているのに痩せてきた
この3つが重なっているときは、様子を見ずに相談してください。単独では見過ごされやすく、組み合わせで意味を持ちます。
増えて当然のとき
もちろん、理由がはっきりしていることもあります。
- 暑い時期、運動量が増えた
- ドライフードに切り替えた(水分が減るぶん飲みます)
- おやつやフードの塩分が変わった
- 飲んでいる薬の影響
思い当たることがあるなら、それも一緒に伝えてください。原因が絞れます。
飲まないときに試したこと
うちの3匹目が、冬になると飲まなくなる子でした。試して効いたのはこのあたりです。
- 水入れを増やす。行く場所ごとに置いておく
- 容器を替える。ステンレスを嫌がって、陶器にしたら飲みました
- ぬるくする。冷たい水を嫌う子がいます
- フードに水を足す。ふやかすと、そのぶん水分が入ります
「飲め」と言っても飲まないので、飲みたくなる条件を探すしかありません。
毎日測る必要はありません
ここが大事なところです。毎日測ると続きません。
- 気になったとき
- フードを替えたとき
- 季節が変わったとき
- 健診の前
この数回で十分です。元気なころの数字が1つでもあれば、それが比べる相手になります。
ⓘ 一般的な情報の提供であり、診断や治療の助言ではありません。気になる症状があるときは、記録を持ってかかりつけの獣医師にご相談ください。
Wandary はひとこと日記に「水 600ml」と残せます。毎日でなくて構いません。気になった数日ぶんが並ぶだけで、変化かどうかが見えてきます。