「いつも」は季節で変わる。夏と冬は別々に見る
去年の同じ時期と比べられるかどうかで、気づける変化の幅が変わります。
記録を1年続けると、先月と比べるだけでなく、去年の同じ月と比べることができるようになります。
これが効きます。犬の「いつも」は、季節でかなり動くからです。
季節で動くもの
うちの4匹を見ていて、毎年決まって動くのはこのあたりでした。
- 食欲:夏は落ちて、涼しくなると戻る
- 飲水量:夏は増え、冬は減る
- 散歩の時間:真夏と真冬は短くなる
- 睡眠時間:冬はよく寝る
- 体重:冬に増えやすい
- 皮膚のかゆみ:季節性がある子がいる
- 抜け毛:春と秋
これらが動いたとき、季節なのか、体調なのかを区別する必要があります。
「夏バテかな」を、確かめられるようにする
8月に食が細くなったとします。毎年そうなのか、今年だけなのか。
去年の8月の記録があれば、その場で分かります。無ければ、判断が「たぶん夏バテ」で止まります。
そして「たぶん夏バテ」で見過ごされるものが、いちばん怖い。
比べるのは、月単位で十分
日ごとに比べる必要はありません。その月に何日記録したか、どのくらい食べていたか、どのくらい歩いていたか。このくらいの粒度で足ります。
- 去年の10月:散歩は1日30分が中心、完食がほとんど
- 今年の10月:散歩は20分が増えた、半分残す日がある
この差が見えたら、それは相談する材料になります。「なんとなく元気がない」とは別物です。
シニアになると、季節の影響が大きくなる
若いころは季節でもあまり変わらなかった子が、歳をとると夏と冬ではっきり違ってきます。
- 夏の食欲低下が、前より長引く
- 冬の朝、動き出すまでに時間がかかる
- 寒い日に足を気にする
これは自然な変化ですが、「去年よりどうか」が見られると、進み方が分かります。
春と秋は、いちばん変わる時期
気温が動く時期は、体調も動きやすいとよく言われます。
- 朝晩の寒暖差
- 気圧の変化
- ノミ・マダニの活動期の始まりと終わり
- 換毛期
この時期に記録が途切れやすいのも、経験としてあります。生活が忙しい季節と重なるからです。
春と秋こそ、1タップでいいので押しておいてください。あとで効きます。
年に1本、同じ場所の写真を
季節ごとではなく、毎年同じ時期に、同じ場所で1枚撮っておくのもお勧めです。
正月でも、誕生日でも構いません。1年ごとに並ぶと、体つきの変化がはっきり見えます。月単位では分からない変化が、年単位なら見えます。
1年目は、貯めるだけの年
正直に言うと、記録を始めて最初の1年は、比べる相手がありません。
それでも押しておいてください。来年の自分が、それを使います。
そして2年目からは、「去年の今ごろはどうだったか」が、毎日手元にある状態になります。これは、あとから作れません。
ⓘ 一般的な情報の提供であり、診断や治療の助言ではありません。気になる症状があるときは、記録を持ってかかりつけの獣医師にご相談ください。
Wandary は過去の記録をさかのぼって見られます。去年の同じ月に何を食べ、どれだけ歩いていたか。1年続けると、季節ごとの「いつも」が手に入ります。