ふるえは、寒さ・痛み・不安で意味が違う
同じ「震えている」でも、状況が違えば別の話です。見るべきは、震え方より前後関係。
小型犬を飼っていると、震えているところを見る機会が多いと思います。うちはチワワばかりなので、なおさらでした。
そして最初のころ、そのほとんどを「寒いのかな」で片付けていました。あとになって、そうではないものが混ざっていたと気づきました。
震え方より、前後関係
震え方そのものから原因を当てるのは、飼い主にはできません。でも、前後の状況なら分かります。
診察室で役に立つのは、こちらです。
- いつ:朝起きたとき、夜、食後、散歩の後、留守番の後
- どこで:家の中、外、病院、来客中
- どのくらい:数十秒か、何分も続くか
- その間、意識はあるか:呼ぶと反応するか
- 止まったあと:ふつうに戻るか、ぐったりするか
「いつ・どんなときに」が答えられれば、ほとんどの絞り込みは進みます。
よくある背景
原因を断定はできませんが、背景として知られているものはいくつかあります。
- 寒さ:小型犬、子犬、シニア、痩せている子は特に
- 緊張・不安:病院、来客、雷、花火、掃除機
- 興奮・うれしさ:帰宅時、散歩前
- 痛み:どこかが痛いときに震えることがあります
- 体調不良:吐き気、発熱
うれしくて震えるのと、痛くて震えるのを、震え方だけで見分けるのは難しい。だから状況が要ります。
痛みを疑う手がかり
こういうものが重なっているときは、寒さや緊張では説明しにくくなります。
- 暖かい部屋なのに震えている
- 抱き上げようとすると嫌がる、鳴く
- 背中を丸めている、動きたがらない
- 触ろうとすると避ける場所がある
- 食欲も落ちている
「震えている + 動きたがらない」は、伝える価値のある組み合わせです。
待たないほうがいいもの
震えと発作は、見た目が似ていることがあります。区別は先生の仕事ですが、急ぐかどうかの目安はあります。
- 呼んでも反応がない、意識がなさそう
- 倒れて、手足を突っ張る・かく
- よだれが大量に出る、失禁する
- 止まったあと、ふらつく・ぼんやりしている
- 何かを口にした心当たりがあって、そのあと震えている
- 震えに加えて、吐く・ぐったりする
このあたりは、朝まで待つ判断をしないでください。
撮れるなら、撮る
発作かどうかは、動画がいちばん正確に伝わります。
怖くて撮るどころではない、というのが本当のところです。それでも、10秒あれば十分です。手が震えていても構いません。
そして、何時何分から何分続いたかをあとで書き留めてください。時間の長さは、記憶だと必ず長く感じます。
記録が効くのは、回数が見えるから
1回だけなら「そういうこともある」で終わります。問題は、それが増えているときです。
「震えることが、前はたまにだったのに、最近は週に何度もある」。これは記録がないと絶対に言えません。
気づいた日に1タップ。時刻だけでも残しておくと、翌月には傾向になります。
ⓘ 一般的な情報の提供であり、診断や治療の助言ではありません。気になる症状があるときは、記録を持ってかかりつけの獣医師にご相談ください。
Wandary は気になった記録に印をつけられます。経過ノートで印のついた日だけを並べると、いつ・どんなときに起きたかがそのまま出ます。動画も同じ画面に並びます。