吐いたとき、獣医師に伝えるべきこと
吐いた回数だけでは足りません。何時ごろ、何を、どんなふうに。この3つで話が変わります。
犬はよく吐きます。人間ほど大ごとではないことも多い一方で、急ぐべきものが混ざっているのがやっかいなところです。
見分けるのは獣医師の仕事ですが、その判断に必要な材料をそろえるのは、飼い主にしかできません。
回数より、間隔と経過
「今日3回吐きました」と伝えるとき、3回がいつだったかまで言えると情報が倍になります。
- 朝に1回、そのあと夕方まで元気だった
- 1時間のあいだに3回続けて
この2つは、同じ「3回」でもまったく違う話です。時刻を残しておくだけで、この差が伝わります。
何を吐いたか
見たくないものですが、ここがいちばん情報量があります。
- 食べたものがそのまま:胃に入って間もない
- 白い泡、透明な液:胃が空のときに多い
- 黄色い液:胆汁が混じっている
- 茶色っぽい、コーヒーかすのよう
- 赤いものが混じる
- 異物、ひも、布、植物
赤いもの、黒っぽいもの、異物が見えたときは、自分で調べて結論を出す前に、電話をしてください。時間で判断が変わる種類のものがあります。
写真を撮っておくと確実です。片付けてしまうと、もう二度と見せられません。
吐いたのか、戻したのか
これは自分では区別しにくいのですが、伝え方は用意できます。
- お腹が波打つように動いて、えずいてから出た
- 動きはほとんどなく、食べたものがそのまま、ぽろっと出た
前者と後者では、体のどこで起きているかが違います。「どんなふうに出たか」を言葉にしておくだけで、先生の側で判断できます。
そのあと、どうしていたか
吐いたあとの様子は、回数と同じくらい大事です。
- けろっとして、すぐ遊びはじめた
- 水を欲しがった
- 隅でじっとしている、丸くなっている
- 下痢もある、震えている
「吐いたけれど元気」と「吐いてからぐったりしている」は、まったく別の相談です。
直前の24時間を思い出す
食べたもの、行った場所、拾い食いの可能性、薬を変えたか、フードを替えたか。
とくに散歩で何かを口にした可能性があるときは、必ず伝えてください。飼い主が「たぶん大丈夫」と思って省いた情報が、いちばん効くことがあります。
待たないほうがいい組み合わせ
素人判断はしませんが、「様子を見ましょう」と言いにくい組み合わせは知っておいて損がありません。
- 何度も吐こうとするのに、何も出てこない
- 吐く + ぐったり + お腹が張っている
- 子犬やシニアで、吐いたうえに水も飲めていない
- 異物を口にした可能性がある
迷ったら、電話をかけてください。電話で「朝まで大丈夫です」と言ってもらえるだけでも、その夜の意味が変わります。
動画のほうが早いことがある
えずく動きは、言葉にするのがとても難しい種類のものです。10秒の動画が、5分の説明より正確なことがあります。
次に起きたときのために、撮れる状態にしておく。それだけで備えになります。
ⓘ 一般的な情報の提供であり、診断や治療の助言ではありません。気になる症状があるときは、記録を持ってかかりつけの獣医師にご相談ください。
Wandary は気になった記録に印をつけられます。経過ノートで印のついた日だけを並べれば、何日に何回あったかがそのまま出ます。写真や動画も同じ画面に並びます。