夜に迷ったとき、朝まで待てるかの考え方
判断はできなくていい。電話をかけて、状況を伝えられればいい。
夜中に、様子がおかしい。でも病院は閉まっている。
このとき飼い主がやろうとするのは、たいてい検索です。そして検索結果は、安心させるものと怖がらせるものが混ざっていて、余計に分からなくなります。
判断しようとしないでください。やるべきことは別にあります。
判断するのは、飼い主の仕事ではない
いちばん伝えたいのはここです。
「これは急ぐか」を決めるのは、獣医師の仕事です。そして多くの夜間救急は、電話相談を受けています。
電話をかけて、状況を伝える。それで「すぐ来てください」か「朝まで様子を見て大丈夫です」かが返ってきます。
「朝まで大丈夫です」と言ってもらえるだけでも、その夜の意味が変わります。そして、それは無料です。
電話で聞かれること
先に知っておくと、焦らずに済みます。
- 犬種、年齢、体重
- いま何が起きているか(いつから、どんな様子か)
- 持病と、飲んでいる薬
- 何かを口にした可能性があるか
体重と薬は、すぐ答えられるようにしておいてください。薬の量を決めるのに要ります。
待たないほうがいいもの
素人判断はしませんが、一般に急ぐとされているものは知っておく価値があります。
- 呼吸が苦しそう。横になれない、口を開けて呼吸する、舌や歯ぐきが白い・青紫
- 意識がない、呼んでも反応が鈍い
- けいれんが続く、繰り返す
- お腹が張っていて、吐こうとするのに何も出ない
- おしっこがまったく出ていない(とくにオス)
- 止まらない出血
- 何かを口にした(薬、チョコ、ねぎ類、ぶどう、洗剤、串、ひも)
- 夏場にぐったりしている
- お産が進まない
このどれかに当てはまるなら、迷わず電話をかけてください。
「様子を見る」を選んだときは、記録する
朝まで待つことにしたなら、そのあいだに見たものを残してください。
- 何時に何が起きたか
- 回数(吐いた、けいれんした、など)
- 呼吸の様子(動画が撮れれば、なおいい)
- 水を飲んだか、おしっこは出たか
朝いちばんに病院に行くとき、この記録がそのまま説明になります。
そして夜の記憶は、あとから思い出すと必ずあいまいになります。その場で1タップ押しておくだけで違います。
迷ったら、かけていい
「こんなことで電話していいのか」と思う気持ちは分かります。
うちも1匹目のとき、逆くしゃみで夜中に電話をかけました。いま思えば急ぐものではなかったのですが、そのときは分かりませんでした。
それでも、かけてよかったと思っています。「様子を見て大丈夫ですよ」と言ってもらえて、その夜眠れたからです。
電話は、迷惑ではありません。
備えは、いま5分でできる
何かあってから調べるのでは、遅すぎます。
- 夜間救急の電話番号と住所
- 車で何分かかるか
- 診てもらう前に電話が必要か(多くは必要です)
- かかりつけの時間外の対応
冷蔵庫に貼る。家族のグループに送る。それで十分です。
この5分が、いつかの夜の自分を助けます。
ⓘ 一般的な情報の提供であり、診断や治療の助言ではありません。気になる症状があるときは、記録を持ってかかりつけの獣医師にご相談ください。
Wandary は気になった記録を、その時刻ごと残せます。動画も添えられるので、電話口でも、翌朝の診察でも、正確に伝えられます。