セカンドオピニオンを、気まずくならずに頼む
黙って別の病院に行くより、伝えたほうが結果的にうまくいきます。持っていけるものが増えるからです。
手術を勧められた。長い治療が始まると言われた。診断に納得がいかない。
別の先生の意見も聞いてみたいと思うのは、当たり前のことです。
それでも言い出しにくい。「先生を信用していないと思われないか」と考えてしまう。うちも、最初はそうでした。
多くの先生は、理解しています
セカンドオピニオンは、人の医療では当たり前の手続きとして定着しています。動物医療でも同じで、多くの先生はそれを前提にしています。
そして、大きな判断ほど、複数の意見を聞くのは自然です。手術をするかどうか、続く治療を始めるかどうか。決めるのは飼い主だからです。
言い方は、これで足ります
難しく考えなくて大丈夫です。
「大きな判断なので、別の先生のお話も聞いてみたいと思っています。検査の結果をいただけますか」
ポイントは2つです。
- 不満ではなく、判断のためだと伝える
- 具体的に「検査結果がほしい」と言う
「不安なので」でもいい。責めていない、ということが伝われば十分です。
黙って行くと、損をする
これが実務的な話です。
黙って別の病院に行くと、その病院はゼロから始めることになります。
- 同じ検査をもう一度やる(時間もお金も、犬の負担も増えます)
- 経過が分からない
- いま飲んでいる薬が分からない
伝えて、結果をもらっていけば、これが全部省けます。
もらっていくとよいもの
- 血液検査の結果表
- レントゲン、エコーの画像(データでもらえることがあります)
- 診断名と、いままでの経過
- いま飲んでいる薬の名前と量
- 紹介状(頼めば書いてもらえることがあります)
とくに画像は、もう一度撮るとお金も被曝も増えます。もらえるなら、もらってください。
家での記録は、飼い主しか持っていない
ここが飼い主の役割です。
検査結果は病院が持っていますが、家での様子は飼い主しか持っていません。そして新しい先生が知りたいのは、そこでもあります。
- いつ始まって、どう変わってきたか
- 食欲、排泄、睡眠、体重の推移
- 治療を始めてから、どう変わったか
「薬を始めて2週間目から、咳が週3回から週1回に減りました」のような情報は、記録がなければ言えません。
期間を切って渡す
半年ぶん全部渡しても、読んでもらえません。相談したいことに関係する期間だけにしてください。
- 症状が始まった日から今日まで
- 薬を始めてから今まで
切り出せる形にしておくと、渡すのも読むのも楽になります。
意見が違ったときの決め方
2人の先生の意見が割れることがあります。そのときに見ているのは、こういうところでした。
- なぜそう考えるのかを、説明してくれるか
- 他の選択肢と、そのリスクを言ってくれるか
- やらなかった場合どうなるかを、言ってくれるか
- 判断に必要な情報を、十分に持ったうえで言っているか
結論の違いより、理由の説明の厚さを見ていました。
戻ってもいい
セカンドオピニオンを聞いたうえで、元の病院に戻るのはよくあることです。
そして、それでいい。確かめたうえで納得したなら、その後の治療に迷いがなくなります。
セカンドオピニオンは、先生を変えるための手続きではありません。飼い主が納得して決めるための手続きです。
ⓘ 一般的な情報の提供であり、診断や治療の助言ではありません。気になる症状があるときは、記録を持ってかかりつけの獣医師にご相談ください。
Wandary は期間を指定して経過ノートを作れます。画像やPDFにして渡せるので、はじめての病院でも家での様子がそのまま伝わります。