「3日前から」を、正確に言えるようにしておく
気づいた日と、始まった日は違います。そして診察で効くのは、始まった日のほうです。
診察室で必ず聞かれる質問があります。
「いつからですか」
そして、この質問に正確に答えられる人は、思っているより少ない。気づいた日は覚えていても、始まった日は覚えていないからです。
気づいた日 ≠ 始まった日
ここがずれます。
たとえば、木曜に「最近、咳をしているな」と気づいたとします。でも実際には、月曜にも1回していた。そのときは気に留めなかっただけです。
「3日前から」と伝えるのと「1週間前から」と伝えるのでは、話がまったく変わります。
そして思い出そうとすると、たいてい短く見積もります。印象に残った日だけが記憶に残るからです。
逆算するときの手がかり
記録がないときは、思い出すしかありません。出来事に紐づけると、少し精度が上がります。
- 週末は何をしていたか
- いつフードを替えたか、袋を開けたか
- いつ散歩コースを変えたか
- 来客、旅行、引っ越し
- 薬を始めた日、終えた日
- 前回病院に行った日
「先週の日曜に公園に行ったときは、普通に走っていた」。こういう手がかりがあると、そこから絞れます。
経過の形を、3つに分ける
「いつから」の次に聞かれるのが、どう変わってきたかです。
- 急に始まって、そのまま続いている
- 急に始まって、いったん治まり、また出た
- じわじわ悪くなっている
この3つは、それぞれ違う話になります。そして「じわじわ」がいちばん伝えにくく、記録がないと言えません。
回数を数えておく
期間と同じくらい効くのが、頻度の推移です。
- 先月:週に1回
- 今月:ほぼ毎日
これは記録がなければ絶対に言えません。「最近増えた気がします」と「先月3回、今月18回」では、伝わるものがまったく違います。
そして前者は、たいてい「様子を見ましょう」で終わります。
いったん治まったことも、書く
見落とされがちなのがこれです。
治まった日を書かないと、「ずっと続いている」ように見えます。
実際には、3日出て、1週間何もなくて、また出た。この形が分かるかどうかは、診断の手がかりになります。
だから、気になった日だけでなく、「今日は出なかった」もたまに残しておくと強くなります。
印をつけておくと、抽出できる
いちばん実用的なのがこれです。
気になった記録に印をつけておくと、あとから印のついた日だけを並べられます。
- 9/14、9/16、9/21、9/22、10/1、10/2、10/3……
この並びを見せるだけで、「いつから」も「どう続いているか」も伝わります。言葉にする必要すらありません。
その日のうちに、押す
最後に、いちばん大事なことを。
あとから書いた日付は、ずれます。
「たしか一昨日だったかな」で入れた記録は、一昨日でない可能性があります。そして、それを元に「3日前から」と伝えることになります。
気づいたその場で、一回押す。それだけで、日付が事実になります。
ⓘ 一般的な情報の提供であり、診断や治療の助言ではありません。気になる症状があるときは、記録を持ってかかりつけの獣医師にご相談ください。
Wandary は気になった記録に印をつけられます。経過ノートで印のついた日だけを並べると、いつ始まって、どう続いているかがそのまま出ます。