粗相が増えたときに、責めないための準備
できていたことができなくなるのは、わざとではありません。まず回数を数えてください。
ずっとできていたトイレが、できなくなる。
これは、シニアでいちばん心が折れやすい変化かもしれません。片付けが増え、においが残り、そして「なんで」と思ってしまう。
わざとではありません。そして、たいてい理由があります。
まず、回数を数える
叱る前に、これをやってください。1日に何回しているか。
増えているなら、それは「間に合っていない」だけかもしれません。我慢する力が落ちているだけで、トイレの場所は覚えています。
そして回数が増えていること自体が、相談すべき情報です。
- 水をよく飲むようになっていないか
- 1回の量が多いのか、少ないのか
- 夜中に起きるようになっていないか
「粗相が増えた」と「おしっこの回数が増えた」は、まったく違う相談になります。
理由は、いくつもあります
- 回数が増えて、間に合わない
- 足腰が弱って、トイレまで行けない・姿勢が保てない
- 目が見えにくく、場所が分からない
- 認知の変化で、覚えていたことが出てこない
- 膀胱や腎臓の問題
- 留守番の時間が長すぎる
このうち、手当てできるものがいくつもあります。「歳だから」で止めると、そこが見つかりません。
環境で、かなり減ります
うちで効いたのは、しつけ直しではなく環境でした。
- トイレを増やす。行く場所ごとに置く。距離が短いほど間に合います
- トイレを大きくする。姿勢が崩れても収まるように
- 段差のないトイレにする。縁をまたげなくなっていることがあります
- 寝床の近くに置く。夜間の粗相がこれで減りました
- 滑らない床にする。踏ん張れないと、途中で漏らします
「行けない」が理由なら、近づければ解決します。
おむつは、最後の手段ではない
抵抗があるかもしれませんが、おむつは早めに使っていいものだと思っています。
- 飼い主のストレスが、はっきり減ります
- 犬を叱らずに済む
- 部屋のにおいが減る
ただし、つけっぱなしにしない。
- こまめに替える。濡れたままだと皮膚が荒れます
- 1日に何度か、外して乾かす時間を作る
- お尻まわりの毛を短くしておく
- 赤み・ただれが出たら、すぐ相談する
「おむつをしているから安心」ではなく、皮膚の管理がセットです。
叱らない、を家族で決める
これは強く言いたいところです。
叱っても、直りません。そして、隠れてするようになります。見つけにくい場所でするようになると、片付けも衛生も悪くなります。
さらに、叱られた記憶だけが残って、トイレそのものが怖くなることがあります。
家族全員で「叱らない」を決めてください。一人が叱ると、その効果が全部消えます。
片付けを、楽にしておく
現実的な話として、片付けが大変だと、気持ちが持ちません。
- ペットシーツを広く敷く
- 洗える防水マットを、寝床の下に
- においを分解するタイプの消臭剤
- 拭くものを、手の届く場所に常備する
片付けのハードルを下げることが、叱らないための準備です。
記録が、相談を変える
最後に。
「最近、粗相が増えました」では、先生も動きにくい。
「1か月前は1日3回。いまは6回。夜中に2回起きる。水を飲む量も増えている気がします」
ここまで言えると、その場で検査の話になります。そして、原因が見つかれば手当てできることがあります。
数えることは、責めないための第一歩です。
ⓘ 一般的な情報の提供であり、診断や治療の助言ではありません。気になる症状があるときは、記録を持ってかかりつけの獣医師にご相談ください。
Wandary はおしっこを+を押すだけで残せます。1日の回数が並ぶので、増えているのか、間に合っていないだけなのかが見えてきます。