夜鳴きが始まったとき、まず記録したこと
つらいのは犬だけではありません。家族が眠れなくなります。ひとりで抱えないための、最初の一歩。
シニアになってから、夜中に鳴くようになることがあります。
意味もなく歩き回る。同じところをぐるぐる回る。家具の隙間に入って出られなくなる。そして、鳴く。
これは、わがままではありません。そして飼い主の責任でもありません。
まず、記録してください
いちばん最初にやってほしいのが、これです。
- 何時に起きたか
- 何回か
- どのくらい続いたか
- そのとき何をしていたか(歩き回る、鳴く、じっとしている)
- 昼間はどうだったか
理由は2つあります。
ひとつは、相談のときに材料になるから。「夜鳴きします」では、先生も動きようがありません。「1週間前から、夜中2時ごろに20分、週4回」なら、そこから話が始まります。
もうひとつは、自分の感覚があてにならなくなるからです。
眠れないと、判断が狂います
これは正直に書いておきたいことです。
夜に起こされ続けると、飼い主のほうが先に限界に来ます。そして限界に近いと、「毎晩ずっと鳴いている」と感じます。
でも記録を見ると、週に3回だったりします。
事実が分かるだけで、少し呼吸ができます。そして「増えているのか、変わらないのか」も分かる。
痛みや、体の理由が混じっていることがある
「歳のせい」で片付ける前に、確かめる価値があるものがあります。
- 痛み(動くのがつらくて、体勢を変えられない)
- トイレに行きたい(我慢がきかなくなっている)
- 喉が渇く(水を飲む量が増えていないか)
- 目が見えにくい、耳が聞こえにくい(暗いと不安になる)
- 暑い・寒い(体温調節が弱くなっています)
この中に、手当てできるものが混じっていることがあります。記録があると、先生が絞り込めます。
家でできること
うちで効いたこと、効かなかったことを正直に書きます。
効いたこと
- 昼間に外に出す。日を浴びると、夜のリズムが少し戻りました
- 夜、豆電球をつける。真っ暗だと不安が増すようでした
- 寝床を、人の気配が届く場所に移す
- 囲いを作る。ぐるぐる回って壁にぶつかるのを防ぐ
効かなかったこと
- 叱る。まったく意味がありませんでした
- 昼間たくさん運動させる。疲れすぎて、逆に夜が悪くなった日がありました
薬という選択肢がある
これは知っておいてほしいことです。
眠れるようにする薬や、落ち着かせる薬を処方してもらえることがあります。
「薬に頼るのは」とためらう気持ちは分かります。うちもそうでした。
ただ、家族が眠れない状態が続くと、その家の全員がもたなくなります。そして、その状態は犬にとってもよくありません。
相談するだけしてみてください。
ひとりで抱えない
介護期に入ると、世話が特定の一人に寄ります。そしてその人が夜も起きています。
- 家族で夜を交代する
- 週に1日だけでも、誰かに代わってもらう
- ペットシッターや、預かりのサービスを調べておく
「自分がやらなければ」と思うほど、続かなくなります。
記録は、家族を説得する材料にもなる
これは実際にあった話です。
世話をしていない家族には、状況が見えていません。「そんなに大変なの?」と言われて、余計につらくなることがあります。
記録を見せると、それが一度で終わります。「今月、夜中に起こされた回数は18回」。数字は、説明よりずっと強い。
記録は犬のためだけのものではありません。
ⓘ 一般的な情報の提供であり、診断や治療の助言ではありません。気になる症状があるときは、記録を持ってかかりつけの獣医師にご相談ください。
Wandary はひとこと日記に「夜2回起きた」と残せます。数週間ぶん並べると、増えているのか変わらないのかが見えます。相談のときに、そのまま材料になります。