介護にかかるお金を、先に知っておく
手術のような一度きりの出費より、毎月続くもののほうが効いてきます。
お金の話をするのは、気が引けます。でも、知らないほうがつらいと思うので書きます。
介護でこたえるのは、手術のような一度きりの大きな出費ではありません。毎月続くものです。
毎月かかるようになるもの
シニアで通院が始まると、こういう形になります。
- 定期の通院(月1〜2回。診察と検査)
- 毎日の薬(1種類で月数千円。増えていきます)
- 療法食(通常のフードより高いことが多い)
- 消耗品(おむつ、マナーパンツ、ペットシーツ、消臭剤)
月に1万円から3万円という家が多い印象です。持病の種類と数で、かなり変わります。
年にすると、12万〜36万円。ここを見ておかないと、続けるのがつらくなります。
用品は、一度だけの出費
こちらは買い切りのものです。
- スロープ、ステップ
- 滑り止めマット(部屋の広さによる)
- 介護用のハーネス(持ち上げ補助)
- 低反発のベッド(床ずれ防止)
- カート(歩けなくなってから)
必要になってから買うと、届くまでの数日が大変です。うちは「そろそろかな」と思った時点で買っておくようにしました。使わずに済めば、それでいい。
目に見えないコストもある
お金ではないのですが、書いておきます。
- 通院のための時間(半日つぶれることがあります)
- 夜間の中断(眠れない日が続く)
- 旅行や外泊ができなくなる
- 預けられる先が限られる
これは、お金より先に限界が来ることがあります。
保険は、必要になってからでは入れない
シニアで保険を検討すると、たいてい間に合いません。
- 加入できる年齢に上限があります
- すでに指摘されていることは補償対象外になります
- 保険料は年齢とともに上がります
入るかどうかは、元気なうちに決めるしかありません。うちは1匹だけ入らなかったのですが、代わりに毎月同じ額を別口座に置いていました。
どちらでもいいのですが、「何もしない」だけは避けてください。
費用を、先生と相談していい
これは知っておいてほしいことです。
「毎月の負担が厳しい」と伝えていいです。
すると、こういう選択肢が出てくることがあります。
- 通院の間隔を延ばせないか
- 検査の頻度を調整できないか
- ジェネリックや、別の薬にできないか
- 家でできる処置に切り替えられないか(皮下点滴など)
黙って通院をやめるのが、いちばんよくない。相談すれば、続けられる形が見つかることがあります。
記録しておくと、判断が早くなる
通院の記録に、かかった費用を一行足しておいてください。
3か月ぶん並ぶと、月にいくらかかるかが分かります。そして、
- 予算が立つ
- 何にいくらかかっているかが見える
- 先生に相談するときの材料になる
「なんとなく高い」と「月に2万3千円、うち1万2千円が薬」では、話せることが違います。
お金で決めることを、責めない
最後に、これだけ書かせてください。
できる範囲でやる、というのは正しい判断です。
治療をどこまでやるかは、その家の事情で決まります。無理をして家族の生活が壊れたら、その子にとってもよくない。
「もっとやってあげられたら」と思う気持ちは、たぶん最後まで消えません。それでも、毎日そばにいて、記録をつけて、変化に気づいてきたこと自体が、十分にやっていることだと思います。
ⓘ 一般的な情報の提供であり、診断や治療の助言ではありません。気になる症状があるときは、記録を持ってかかりつけの獣医師にご相談ください。
Wandary は通院の記録にメモを添えられます。毎月いくらかかっているかを残しておくと、見通しが立ち、判断が早くなります。