段差は、落ちる前に無くす
元気なうちに変えておくほうが、弱ってから変えるよりずっと楽です。犬も、人も。
シニアの事故で多いのが、段差です。
ソファ、ベッド、階段、玄関の上がりかまち、車の乗り降り。若いころは何でもなかった高さが、ある日から危険になります。
変えるのは、弱ってからでは遅い
これがこの記事の主題です。
環境を変えるのは、元気なうちのほうがいい。理由は2つあります。
- 弱ってから変えると、その変化自体がストレスになる。目も耳も弱っている時期に配置が変わると、混乱します
- 元気なうちに変えれば、新しい形を元気なうちに覚えられる
うちは、ソファに飛び乗れなくなってからスロープを置きました。すでに怖い思いをしたあとだったので、使ってくれるまで時間がかかりました。
先に置いておけばよかった、と思っています。
先に無くすべき段差
順番をつけるとしたら、こうです。
- ソファ・ベッドへの飛び乗り、飛び降り
- いちばん多い。飛び降りるほうが危険です。着地の衝撃が前足と首に来ます
- 階段
- 上りより下りが危ない。柵をつけて、そもそも行けなくするのが確実です
- 玄関の段差
- 車の乗り降り
- 抱えて乗せる。自分で飛び降りさせない
スロープと階段、どちらがいいか
どちらも売っていますが、シニアにはスロープのほうが合うことが多いと感じます。
- スロープ:足を上げなくていい。角度が緩いほど楽。場所を取ります
- ステップ(階段型):場所を取らない。ただし足を上げる動作は必要
滑らない素材かどうかが、どちらでも重要です。滑るスロープは、無いより危ない。
最初は、上に立たせておやつを置くだけから。いきなり使わせようとすると、怖がって二度と乗りません。
いちばん効くのは、床
段差の話をしてきましたが、日常でいちばん足腰に効いているのは床です。
フローリングで滑ると、そのたびに踏ん張ります。1日に何十回もそれが起きています。
- よく通る導線にマットを敷く。全面でなくていい
- 足裏の毛を切る。伸びていると滑ります
- 爪を伸ばしすぎない
うちは廊下とリビングだけ敷いて、明らかに歩き方が変わりました。
抱き上げ方も、変える
シニアを抱き上げるとき、脇の下だけを持って持ち上げないでください。
- 胸とお尻を、両方支える
- 背中が水平になるように
- 急に持ち上げない。声をかけてから
腰や背中に問題がある子では、抱き方が痛みの原因になることがあります。
そして、抱き上げようとすると嫌がる、鳴くようになったら、それは伝える価値のある変化です。
家族全員で、同じにする
これは実務的な話です。
「ソファに乗せない」と決めたのに、誰かが乗せている。これが起きます。
- 誰か一人が例外を作ると、効果がゼロになります
- スロープの置き場所を動かさない
- 「かわいそうだから」で抱き上げすぎるのも、筋肉を落とします
家族で一度、方針を決めてください。
ヒヤリとした日を、書いておく
最後に記録の話を。
「ソファから落ちかけた」「階段で滑った」
こういう出来事は、その場では覚えていますが、1か月後には消えます。そして「そういえば、あのころから」が分からなくなります。
一行書いておく。それが数回並んだら、環境を変える合図です。
事故が起きてからでは、遅い。
ⓘ 一般的な情報の提供であり、診断や治療の助言ではありません。気になる症状があるときは、記録を持ってかかりつけの獣医師にご相談ください。
Wandary はひとこと日記に一行残せます。「ソファから落ちかけた」の記録が数回並んだら、それは環境を変える合図です。