シニアと呼ばれ始める年齢と、そこで変わること
7歳という区切りに医学的な魔法はありません。ただ、記録の取り方を変えるにはいい目印です。
フードの棚に「7歳から」と書かれた袋が並びはじめると、うちの子ももうシニアなのかと少し身構えます。
ただ、7歳になった瞬間に体が変わるわけではありません。この区切りは目安であって、境界線ではありません。
大きさで、速さが違う
同じ7歳でも、大型犬と小型犬ではまるで意味が違います。
- 小型犬:シニアと言われはじめるのは7〜8歳ごろ。15歳を超える子もめずらしくありません
- 大型犬:5〜6歳でシニア期に入ると言われます。寿命も短めです
体が大きいほど、早く歳をとります。うちはチワワばかりなので、7歳はまだまだ真ん中という感覚です。それでも、このあたりから見ておくことは変わります。
何が変わるかというと、速さです
シニアで変わるのは、症状そのものより進み方の速さです。
若いころなら数か月かけて起きた変化が、数週間で起きる。「前回どうだったか」の間隔が長いと、そのあいだの変化を見落とします。
だから、シニアになったらまず変えるのは測る間隔です。
- 体重:月1回 → 2週間に1回
- 健康診断:年1回 → 年2回を勧められることが増えます
- 写真:気になった場所を、同じ構図で月1枚
やることを増やすのではなく、間隔を詰める。これだけです。
「歳のせい」で片付けない
いちばん危ないのがここです。
- 散歩に行きたがらない
- 寝ている時間が増えた
- 呼んでも来ない
- 食が細くなった
これらは歳のせいでもありますが、歳のせいだけではないこともあります。関節の痛み、耳の聞こえ、目の見え方、口の中の痛み。手当てできるものが混じっていることがあります。
うちも「もう歳だから」と思っていた歩き方の変化が、実は痛みだったことがありました。気づくのが遅れたのは、比べる記録を持っていなかったからです。
若いうちの数字が、あとで効く
シニアの健診でいちばん役に立つのは、若くて元気だったころの数値です。
血液検査の結果は、正常範囲がかなり広く取られています。だからその子にとっての普通が分かっていないと、「範囲内だけど、この子にしては動いている」という読み方ができません。
5歳や6歳で一度受けておくと、7歳からの結果が読めるようになります。これは元気なうちにしか作れない資産です。
環境は、弱る前に変える
段差、フローリング、水飲み場の高さ、寝床の位置。
歩けなくなってから変えるのでは遅いというのが、実感としてあります。まだ元気なうちに変えておくと、その子は変わった環境を元気なうちに覚えられます。弱ってからの変更は、それ自体がストレスになります。
いちばん長い章がはじまる
シニア期は、終わりに向かう期間ではありません。小型犬なら7歳から、まだ7年も8年もあります。
そのあいだの記録が、次に何かあったときの比べる相手になります。いま元気なら、いまが貯めどきです。
ⓘ 一般的な情報の提供であり、診断や治療の助言ではありません。気になる症状があるときは、記録を持ってかかりつけの獣医師にご相談ください。
Wandary は通院と検査の履歴、体重の推移、お薬を1頭ぶんまとめて持ちます。年1回の健診が積み重なると、次の異変のときに比べる相手になります。