ハウスを、嫌な場所にしないために
クレートに入れる練習は、一生ぶん役に立ちます。そして、嫌いにしてしまうと取り返しにくい。
ハウス(クレート)の練習は、あとから効いてくるものの代表だと思います。
- 動物病院で、待つあいだ落ち着いていられる
- 災害時の避難所で、受け入れてもらえる
- 車での移動が安全になる
- 来客時、工事のとき、静かに休める
- 入院や預けるときに、ストレスが減る
どれも、必要になってから練習しても間に合いません。
絶対にやってはいけないこと
まず、これだけ。
罰として入れないでください。
- 悪いことをしたから、ハウスに入れる
- 吠えたから、閉じ込める
一度これをやると、ハウスは罰の場所になります。そして、そのあと何をしても入らなくなります。
うちは1匹目でこれをやってしまって、最後まで嫌いなままでした。
段階を、飛ばさない
進め方の原則は、一段階ずつ、犬が平気な範囲でです。
- 扉を外して、部屋に置いておく。それだけ
- 中におやつを投げ入れる。入って食べたら、それでいい。閉めない
- ごはんを中で食べさせる。扉は開けたまま
- 中で寝るようになったら、扉を閉めてみる。数秒
- 少しずつ、閉める時間を延ばす
- 閉めたまま、部屋を出てみる。数秒から
どこかで嫌がったら、ひとつ前に戻る。急ぐと、全部やり直しになります。
中を、いい場所にする
ハウスの中でだけ、いいことが起きる。この形を作ります。
- 特別なおやつは、中でだけ
- お気に入りの毛布を入れる
- 自分から入ったときに、静かに褒める
- 中にいるときは、引っ張り出さない
「入ったら出される」と、入らなくなります。自分から出てくるまで待ってください。
置き場所
- 人の気配がある場所(リビングの隅など)
- 直射日光とエアコンの風が、直接当たらない
- 落ち着ける程度に囲われている(布をかけると落ち着く子がいます)
寝室の床に置いて、夜そこで寝かせるのは、夜鳴き対策としても効きました。
広さは、狭いくらいでいい
「かわいそうだから広く」と思いがちですが、犬は狭くて囲まれた場所で眠るものです。
立って向きを変えられて、伏せて伸びられる。それで足ります。
広すぎると、中で排泄するようになることがあります。
鳴いても、出さない
ここが難しいところです。
鳴いたときに出すと、「鳴けば出してもらえる」と学習します。
- 静かになった瞬間に出す
- 出すときも、大げさに騒がない
- ただし、トイレの可能性があるときは別
「静かにしたら、いいことがある」という順番を作ってください。
病院用の練習
これは実務的な話です。
病院にはキャリーで行くことが多いのですが、キャリーが「病院の合図」になると、出した瞬間に逃げます。
- 普段から部屋に置いておく
- 病院以外にも使う(車で公園に行く、など)
- 中でごはんを食べさせる
「キャリー=病院」でなくすだけで、通院のストレスがかなり減ります。
一生ぶん、役に立つ
最後に。
災害のとき、避難所ではケージに入れることが前提になっていることがほとんどです。入り慣れていない子は、そこで大きなストレスを受けます。
入院になったときも、ケージで過ごします。
備蓄や道具より先に、これが備えとしていちばん効くと思っています。そして、子犬の時期がいちばん楽に教えられます。
ⓘ 一般的な情報の提供であり、診断や治療の助言ではありません。気になる症状があるときは、記録を持ってかかりつけの獣医師にご相談ください。
Wandary はひとこと日記に「ハウスで30分寝られた」と残せます。少しずつ延びていくのが見えると、進んでいることが分かります。