「あの写真、いつだっけ」をなくす
撮ることより、探せることのほうが難しい。診察室でスクロールし続けた経験は、たぶん一度はあります。
診察室の待合で、スマホのカメラロールを延々スクロールしたことはないでしょうか。
うちは何度もあります。「うんちの写真、先週撮ったんだけどな」と言いながら、旅行の写真と、ごはんの写真と、子どもの写真のあいだから探す。そして見つからない。
撮るのは簡単です。難しいのは、探せることです。
カメラロールは、時間順にしか並ばない
写真アプリは、すべての写真が一列に混ざります。
犬の症状の写真も、昨日のラーメンも、去年の旅行も同じ列です。そして症状の写真は、枚数が少ないぶん、埋もれます。
さらに厄介なのは、日付が正確に分からないことです。「たぶん先週」で探し始めると、前後1週間をスクロールすることになります。
探せない写真は、撮っていないのと同じ
これが本題です。
診察室で出せなかった写真に、価値はありません。5分の診察のうち2分をスクロールに使ってしまうなら、最初から口頭で説明したほうが早い。
そして片付けてしまったあとの症状は、二度と撮れません。撮ったのに出せない、がいちばんもったいない。
記録に紐づけると、探す作業が消える
やり方はひとつだけです。写真を、その日の記録の一部にする。
そうすると、
- 日付を探す必要がなくなる(記録に日付がついています)
- 何の写真か分かる(うんちの記録に付いていれば、うんちの写真です)
- 前の月の同じ場所と並べられる
診察室でやることは、その画面を開いて見せるだけになります。
それでもカメラロールを使うなら
アプリを使わない場合でも、探せる工夫はできます。
- アルバムを作る。「うちの子・けんこう」のような専用アルバムに入れる
- お気に入りに登録する。星をつけておくと絞り込めます
- 撮った直後にメモアプリに日付と一緒に書く
いちばん確実なのは、撮ったその場で1アクション足すことです。あとでまとめて整理する、はまず続きません。
比べるための写真は、撮り方をそろえる
探せることの次に大事なのが、比べられることです。
- 同じ場所で撮る。窓際の自然光が安定します
- 同じ距離と角度。前回の写真を見ながら合わせる
- そばに比べるものを置く。1円玉は直径2センチです
- 加工しない。明るくしたくなりますが、色こそが情報です
前回の写真がすぐ出せないと、そろえることもできません。ここでも、探せるかどうかが効いてきます。
撮るのは、気になった日だけ
毎日撮る必要はありません。むしろ毎日撮ると、探すのがさらに難しくなります。
- いつもと違うと感じた日
- 見つけたしこりを、月に1枚
- 治療を始めた日と、2週間後
- フードを替えて数日
この頻度で十分です。枚数が少ないほうが、1枚ずつの価値が上がります。
治療中こそ、効きます
薬やシャンプーを始めたあと、よくなっているかどうかを毎日見ることになります。そして毎日見ていると、やはり分かりません。
始めた日の1枚と、2週間後の1枚。この2枚が並べられると、次の診察で「効いているかどうか」を感覚ではなく話せます。
並べるためには、最初の1枚が見つかる必要があります。
ⓘ 一般的な情報の提供であり、診断や治療の助言ではありません。気になる症状があるときは、記録を持ってかかりつけの獣医師にご相談ください。
Wandary は写真と動画を記録に添えられます。経過ノートでは日付と並んで表示されるので、探す作業そのものがなくなります。