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てつづき

ペット保険の比較で、実際に見た項目

補償割合と保険料だけでは決められません。効いてくるのは、回数制限と、更新のときの扱いです。

「入ったほうがいいですか」と聞かれることがありますが、入るかどうかより、何を見て選ぶかのほうが難しい話です。

うちは4匹いて、入れた子と入れなかった子がいます。そのときに見ていた項目を書きます。

このページでは、保険をすすめません。特定の会社をよいとも悪いとも書きませんし、申し込みの窓口へも送りません。保険の募集は資格のある人しかできませんし、どれがよいかは、その子と、その家の事情でしか決まらないからです。書けるのは「どこを見るか」までです。

そもそも「保険会社」ではないことがあります

ここを知らずに選んでいる人が、いちばん多いと思います。

ペット保険を扱っているのは、大きく2種類あります。

損害保険会社いわゆる保険会社
少額短期保険業者「ミニ保険」とも呼ばれる。ペット保険はこちらが多い

少額短期保険業者は、保険期間が2年以内で、保険金額が政令で定める上限以下のものだけを引き受けられる、という枠の中で営業しています。

そして、いちばん大きな違いがここです。

少額短期保険業者は、保険契約者保護機構の対象ではありません。

生命保険や損害保険には、会社が破綻したときに契約者を保護する仕組み(保険契約者保護機構)があります。少額短期保険業者には、それがありません。かわりに、登録のときと毎決算期に供託金を法務局に差し入れることが義務づけられています。

だから危ない、という話ではありません。制度がそう分かれている、というだけです。ただ、何十年も続く前提で選ぶなら、知っておいたほうがいいことだと思います。

どちらなのかは、会社名と、金融庁が公開している少額短期保険業者の一覧で分かります。パンフレットの隅にも書いてあります。

保険料と補償割合は、入口にすぎない

50パーセント補償か、70パーセントか。月々いくらか。比較サイトが並べているのはたいていここまでです。

ただ、実際に使う場面で効いてくるのは、もっと細かいところでした。

回数と日額の制限

これがいちばん見落とされます。

慢性の病気で通い続けるときに、この回数制限が効いてきます。年20回だと、月2回の通院で使い切ります。

「70パーセント補償」と書いてあっても、回数を超えたあとは0パーセントです。

免責金額があるかどうか

1回の診療につき数千円は自己負担、という設計のものがあります。

保険料は安くなりますが、少額の通院では実質使えません。「大きな病気に備える」と割り切るならこれでよく、「こまめな通院を助けてほしい」なら合いません。

どちらを期待しているのかを、先に決めてください。

更新のときに、何が起きるか

ここがいちばん大事だと思っています。

保険は、元気なうちは安くて、必要になってから条件が悪くなる構造を持っています。契約前に、更新時の扱いがどう書かれているかを必ず読んでください。

待機期間と、加入時の告知

契約してすぐには使えない期間(待機期間)があります。その間に発症したものは対象外になります。

そして、加入時にすでに指摘されていることは、たいてい補償されません。小型犬だと膝のゆるさ(膝蓋骨脱臼)を指摘されている子が多く、それが除外項目になることがあります。

だから、健康なうちに入るかどうかを決める必要があります。気になることが出てから検討すると、いちばん必要な部分が対象外になります。

対象外になりやすいもの

商品によりますが、こういうものは外れていることが多いです。

予防費用は保険では戻らない、と考えておくほうが計算を間違えません。

窓口精算か、後日請求か

かかりつけが窓口精算に対応しているかは、契約前に確認しておく価値があります。

保険料は、上がり続けます

いま月いくらか、はあまり意味がありません。ペット保険の保険料は、たいてい年齢とともに上がります。

若いうちは安く、いちばん必要になる年齢でいちばん高くなる。この形を先に知っておかないと、シニアになってから「もう払えない」で解約することになります。そこで解約すると、それまで払ったぶんは戻りません。

見るべきは月額ではなく、その子の一生で、いくら払うことになるかです。各社が年齢ごとの保険料表を出しているので、10歳、15歳のところを先に見てください。

入れる年齢と、続けられる年齢は別のもの

ここも混同しやすいところです。

「終身」と書いてあっても、新規加入が終身という意味ではありません。迎えたばかりのうちに決めるか、あとで決めるかで、選べるものが変わります。

告知でごまかすと、払われません

加入のときに、病歴や今の状態を申告します(告知)。ここで事実と違うことを書くと、契約を解除されたり、保険金が支払われなかったりします。

言いにくいことほど、先に書いておくほうが安全です。持病があると必ず断られるわけではなく、その病気だけを対象外にして引き受ける(特定傷病除外)という形になることもあります。

入らないという選択もある

保険料を払い続ける代わりに、その額を貯めておくという考え方もあります。

うちが1匹だけ入らなかったのは、その子がシニアで、加入できる条件が悪かったからです。代わりに毎月同じ額を別口座に置いていました。

どちらでもいいのですが、「何もしない」だけは避けてください。医療費は、必要になるときにまとめて来ます。

貯める側を選ぶなら、保険に入った場合の生涯の保険料を先に出して、その額を目標にするのが分かりやすいと思います。年齢ごとの保険料表を足していくだけです。

ただ、貯める側には弱点があります。貯まる前に来ることがある、という点です。1歳で手術が要る子もいます。保険は、その「早すぎる一回」に効きます。

最後に、いちばん大事なこと

ここに書いたのは、制度の形です。どの会社がよいかは書けませんし、書くべきでもないと思っています。

その子の犬種、いまの年齢、持病の有無、そして家の家計。決まるのはそこで、ここではありません。パンフレットを2社ぶん並べて、上に書いた項目を順に見ていく。それが、いちばん近道です。

ⓘ 一般的な情報の提供であり、診断や治療の助言ではありません。気になる症状があるときは、記録を持ってかかりつけの獣医師にご相談ください。

文 · Wandary編集部 チワワと20年、4匹と暮らしてきました。獣医師ではありません。このページは飼い主としての経験と、一般に知られている情報をもとに書いています。
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Wandary は通院の記録と処方された薬を、その子ごとに積み上げます。保険を使うときの請求にも、加入前に「これまで何があったか」を確かめるときにも、そのまま使えます。

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