目の変化は、正面より横から撮る
白っぽく見えるとき、それが表面なのか奥なのかで意味が変わります。写真の角度で、伝わる情報が変わります。
「目が白っぽくなってきた気がする」。
シニアになると、多くの飼い主が一度は思うことです。そして調べると、同じ「白っぽい」で複数の状態が出てきて、余計に分からなくなります。
区別するのは飼い主の仕事ではありません。ただ、伝わる写真を撮ることはできます。
横から撮ると、深さが分かる
これがこの記事で伝えたいことです。
正面から撮ると、白っぽいものが「表面にあるのか、奥にあるのか」が写りません。平面になってしまうからです。
横から撮ると、そこに厚みが見えます。角膜(表面)なのか、水晶体(奥)なのか。この違いは、まったく別の話になります。
だから、正面と横、両方撮ってください。1枚だけなら横のほうが情報量が多い。
撮り方
- フラッシュは使わない。反射して、肝心なところが飛びます
- 自然光か、横からライトを当てる
- 近づきすぎない。ピントが合いません。少し離れて拡大するほうが確実です
- 両目を撮る。片方だけの変化か、両方かは重要な情報です
片目だけか、両目かは必ず見てください。これだけで絞り込まれるものがあります。
白っぽさ以外に、見ておくところ
目のまわりは情報が多い場所です。
- 目やに:色(透明・白・黄緑)、量、片目か両目か
- 涙:増えた、あふれている、毛が濡れている
- 充血:白目の部分が赤い
- まぶた:腫れ、開きにくい、しょぼしょぼさせる
- 瞳の大きさ:左右で違う
- 前足でこする、床に顔をこすりつける
「しょぼしょぼさせて開けにくそう」は、痛みのサインとされています。これが急に出たときは、待たないほうがいいものです。
急ぐ組み合わせ
- 急に開けられなくなった、しきりにこすっている
- 白目が強く充血している
- ぶつけた、草むらに入った、シャンプーが入った直後から様子が違う
- 瞳の大きさが左右で明らかに違う
- 目の表面に濁りや傷のようなものが見える
目は、時間で結果が変わりやすい場所です。「明日でいいか」と思ったときほど、電話をかけてください。
見えにくくなっているサイン
目そのものより、行動に先に出ることがあります。
- 家具にぶつかる、段差を踏み外す
- 暗いところで動きたがらない
- 慣れた場所なのに、慎重に歩く
- おもちゃを投げても追わなくなった
- 呼ぶと反応するが、近づいてくる方向がずれる
「歳のせいで動かなくなった」と思っていたら、見えていなかったということがあります。うちも一度、これを取り違えました。
家具を動かさない
見えにくくなってきた子がいる家では、家具の配置を変えないことが効きます。
水入れ、寝床、トイレの位置。覚えている配置のままなら、見えなくてもかなり動けます。
そして弱ってから変えるのではなく、元気なうちに「変えないで済む配置」にしておくほうが、あとで楽になります。
月に1枚で、進み方が見える
目の変化は、たいていゆっくり進みます。ゆっくりなものは、毎日見ている家族がいちばん気づけません。
同じ角度で月に1枚。半年ぶん並べたとき、変わっていないのか、進んでいるのかが、はじめて分かります。
ⓘ 一般的な情報の提供であり、診断や治療の助言ではありません。気になる症状があるときは、記録を持ってかかりつけの獣医師にご相談ください。
Wandary は記録に写真を複数枚添えられます。正面と横を並べて残しておけば、診察室ではその画面を見せるだけ。前の月の写真と比べることもできます。