寒さ対策は、犬種と年齢で必要度がまったく違う
「犬は寒さに強い」も「服を着せるべき」も、どちらも半分だけ正しい話です。
「犬は毛皮を着ているから寒さに強い」。これは半分だけ正しい話です。
寒さへの強さは、犬種・年齢・体格・被毛のタイプでまったく違います。同じ家に4匹いても、必要な対策は1匹ずつ違いました。
寒さに弱い条件
こういう条件が重なるほど、寒さがこたえます。
- 小型犬:体が小さいほど熱が逃げやすい
- 短毛・シングルコート:チワワ、ミニピン、イタグレ、トイプードルなど
- 子犬・シニア:体温を保つ力が弱い
- 痩せている
- 持病がある、投薬中
逆に、ダブルコートの中型・大型犬(柴、シェパード、ハスキーなど)は、下毛が断熱材になるので、多くの場合そこまで対策が要りません。
自分の子がどちら寄りかを知っておくだけで、判断が早くなります。
その子の「境目」を知る
一般論より役に立つのが、何度から震えるかです。
うちのチワワは、5度を下回るとはっきり震えました。別の子は10度でも平気でした。同じ犬種、同じ家です。
見るサインはこのあたりです。
- 震える
- 体を丸めて縮こまる
- 歩きたがらない、途中で止まる
- 前足を交互に上げる
- 暖かい場所から動かない
震えた日に、気温と一緒に一行残す。これを数回やると、その子の境目が分かります。そうすると翌年から迷いません。
服は、着せ方のほうが大事
着せるなら、いくつか気をつけることがあります。
- サイズが合っていること。きついと動きを妨げ、ゆるいと意味がない
- 濡れたら脱がせる。濡れた服は、着ていないより冷えます
- 室内では脱がせる。着せっぱなしは蒸れて、皮膚を悪くします
- 嫌がるなら無理をしない。ストレスのほうが大きくなります
「着せれば安心」ではありません。むしろ濡れた服を着せたままにするのが、いちばん体を冷やします。
室内の、床の高さを見る
見落とされがちなのが、暖かい空気は上にたまることです。
人が立って感じる温度と、床から20センチの温度はまったく違います。エアコンの設定温度を見ていても、犬のいる高さは数度低いことがあります。
- 床に温度計を置いてみる。一度やると、思っていたより低くて驚きます
- ベッドを床に直置きしない。少し高さを出すだけで変わります
- サーキュレーターで空気を回す
寝床は、囲うと変わる
毛布をかけるより、囲うほうが効きます。
犬は本来、狭くて囲まれた場所で眠るものです。屋根と壁のある寝床にするだけで、自分の体温で中が暖まります。
うちはドーム型のベッドに替えて、それだけで冬の震えがかなり減りました。
暖房器具は、逃げられるようにする
いちばん大事なことです。
暖かい場所と、そうでない場所の両方があること。暑くなったときに自分で移動できる状態にしておかないと、逃げられません。
ホットカーペットの上に寝床を全部乗せない。半分だけにする。これだけで、自分で調節できるようになります。
シニアは、朝がいちばんつらい
歳をとると、寒い朝に動き出すまで時間がかかるようになります。
「起きてこない」「立ち上がるのに時間がかかる」。これは冬に目立ちますが、去年の冬より時間がかかっているなら、それは季節だけの話ではありません。
去年の冬の記録があると、ここが判断できます。
ⓘ 一般的な情報の提供であり、診断や治療の助言ではありません。気になる症状があるときは、記録を持ってかかりつけの獣医師にご相談ください。
Wandary はひとこと日記に「今日は震えていた」と残せます。何度の日にどうだったかが並ぶと、その子にとっての寒さの境目が見えてきます。