車に乗せる前に、やっておくこと
酔うのは三半規管だけの問題ではありません。「車=病院」になっていると、乗る前から始まります。
車に乗せると、よだれが止まらない、吐く、震える。
うちも1匹、はっきり酔う子がいました。病院に着く前に、車内で吐く。そのせいで、通院そのものが一大事になっていました。
「車=病院」になっていないか
まず疑うべきは、ここです。
車に乗る機会が、病院に行くときだけだと、犬は車そのものを警戒するようになります。
そして不安は、酔いを強めます。三半規管の問題だけではなく、心理的な部分が大きい。
対策は、楽しい行き先を作ることです。
- エンジンをかけずに、車の中でおやつ
- エンジンだけかけて、すぐ降りる
- 家のまわりを1周して帰る
- 近所の公園に行って、遊んで帰る
「車に乗ると、いいことがある」を作る。ここが土台です。
空腹で乗せる
食後すぐは、吐きやすくなります。
乗せる2〜3時間前までに食事を済ませる。長時間の移動なら、出発前の食事を軽くするか、抜くという判断もあります。
水は、こまめに少しずつ。一気に飲ませると、それも吐きます。
揺れを、減らす
- クレートに入れて、シートに固定する。揺れが減り、安心もします
- 進行方向を向かせる(横を向いていると酔いやすいと言われます)
- 後部座席の足元は、揺れが比較的少ない
- 急発進・急ブレーキ・急カーブを避ける
膝の上や、自由に動ける状態は、酔いやすいうえに危険です。急ブレーキで飛びます。
換気と、におい
- 窓を少し開ける。空気が動くだけで違います
- 芳香剤やタバコのにおいを避ける
- エアコンを効かせすぎない
車内のにおいは、思っているより影響します。
短い距離から、慣らす
いきなり1時間はやめてください。
- 5分。吐かなかったら成功
- 10分、20分、30分
- 平気だった時間の範囲で、少しずつ延ばす
吐いてしまうと、そこで学習が後戻りします。だから、成功する距離で終わらせるのが原則です。
酔い止めがある
動物病院で処方してもらえます。
- 市販の人間用の酔い止めは、使わないでください
- 出発の何分前に飲ませるかは、薬によります
- 旅行の前に、一度試しておくと安心です
「薬に頼るのは」と思うかもしれませんが、吐く経験を繰り返すほうが、車嫌いを強めます。早めに使って、いい経験を積ませるほうが、結果的に早く慣れます。
途中で、休む
長距離なら、1〜2時間ごとに休憩を。
- 外の空気を吸わせる
- 排泄させる
- 水を少し
このとき、必ずリードをつけてから降ろしてください。知らない場所で放すと、パニックで走り出すことがあります。サービスエリアでの脱走は、実際に起きています。
車内に、置き去りにしない
念のため書いておきます。
「少しだけ」でも、車内に残さないでください。
窓を開けていても、日陰でも、車内の温度は急激に上がります。春や秋でも起きます。数分で危険な温度になります。
何分までなら平気か、記録する
最後に。
「10分は平気、30分で吐く」が分かっていると、
- 通院の組み立てが変わる(近い病院を選ぶ、休憩を入れる)
- 旅行に行けるかどうかの判断ができる
- 慣れてきているかどうかが見える
「車30分、よだれ多め」の一行を残しておく。数回ぶん並べば、その子の限界が見えてきます。
ⓘ 一般的な情報の提供であり、診断や治療の助言ではありません。気になる症状があるときは、記録を持ってかかりつけの獣医師にご相談ください。
Wandary はひとこと日記に「車30分、よだれ多め」と残せます。何分までなら平気かが分かると、旅行や通院の組み立てが変わります。