「食べない」の前に起きている、食べ方の変化
量が減る前に、食べ方が変わっていることがあります。ここに気づけると、ずいぶん早い。
「食欲が落ちた」で病院に行くとき、すでに何日か経っています。量が目に見えて減るまでには、時間がかかるからです。
でも、量より先に変わるものがあります。食べ方です。
見ているようで、見ていない
うちがこれに気づいたのは、3匹目が口を悪くしていたときでした。
量は減っていませんでした。完食していました。ただ、時間がかかるようになっていた。そして、ぽろぽろこぼすようになっていた。
それを「歳だから、ゆっくり食べるようになったんだな」と解釈していました。実際は、噛むと痛かったのです。
変わりやすいところ
食器を置いてから食べ終わるまでを、一度だけ意識して見てみてください。
- 食べ終わるまでの時間:前より長い、または急に短い
- こぼす:口からぽろぽろ落とす
- 片側で噛む:いつも同じ側で噛んでいる
- 一度くわえて、落とす
- 食べたそうに寄ってくるのに、食べない
- 顔を傾けて食べる
- 途中でやめて、また戻ってくる
「食べたそうなのに食べない」は、とくに伝える価値があります。食欲はあるのに食べられない、という状態だからです。
食欲がないのと、食べられないのは違う
ここが、この記事のいちばん大事なところです。
- 食欲がない:おやつにも反応しない、寄ってこない
- 食べられない:寄ってくる、においは嗅ぐ、でも口に入れない・途中でやめる
この2つは、まったく違う相談になります。
「ごはんは残すのに、おやつは食べる」も同じです。これは食べる力は残っているという情報で、わざわざ伝える価値があります。
姿勢も、たまに見る
立って食べているとき、前足の位置や首の角度が変わっていることがあります。
- 前足を大きく開いて踏ん張っている
- 首を伸ばして飲み込んでいる
- 食後にえずく、げっぷのような音が出る
食器の高さが合っていないだけのこともあります。シニアになると、床置きが負担になることがあり、少し高くするだけで食べ方が変わることがありました。
急に落ちたのか、じわじわか
量が減ったときも、形が違えば別の話になります。
- 急に落ちた:昨日まで完食、今日から半分
- じわじわ落ちた:2か月かけて、少しずつ残すようになった
じわじわのほうが、気づきにくく、記録がないと絶対に言えません。「最近細い気がします」では、いつからかが分かりません。
記録が並んでいれば、完食が並んでいた期間と、残す日が混ざりはじめた時期が、そのまま見えます。
環境のせいのこともある
念のため、これも見てください。
- フードの袋を開けて時間がたっていないか(酸化するとにおいが変わります)
- 保管場所が暑くなっていないか
- 食器を替えた、置き場所を変えた
- 家族の生活リズムが変わった
- 多頭で、他の子に気を取られている
思い当たることがあれば、それも一緒に伝えてください。絞り込みが早くなります。
4段階で足りる
グラムを測る必要はありません。測ると、まず続きません。
完食 / 少し残した / 半分くらい / ほぼ食べず。
これだけで、並べたときに傾向が読めます。そして気づいたことがあれば、一行だけ足しておく。「こぼすようになった」「時間がかかる」。
その一行が、あとで効きます。
ⓘ 一般的な情報の提供であり、診断や治療の助言ではありません。気になる症状があるときは、記録を持ってかかりつけの獣医師にご相談ください。
Wandary はごはんを完食・少し残した・半分くらい・ほぼ食べず の4段階で残せます。気づいたことがあればメモを一行。並べると、いつから変わったかが見えます。