ごはんを食べない日が続くとき、まず数えること
「最近あまり食べない」では、病院でも判断できません。必要なのは、何食ぶん抜けたかという数字です。
ごはんを食べない。飼い主にとって、いちばん不安になる変化のひとつです。
そして診察室で必ず聞かれるのが、「いつからですか」「どのくらい食べていませんか」の2つです。ここに答えられるかどうかで、話の進み方がまるで変わります。
「あまり食べない」は、幅が広すぎる
「最近あまり食べません」と伝えたとします。先生の頭には、こういう疑問が並びます。
- 完全に食べないのか、量が減っているのか
- 何日続いているのか
- 水は飲んでいるのか
- おやつなら食べるのか
このうち1つでも答えられないと、そのぶん確認に時間がかかります。逆に全部答えられると、最初の数分で見当がつきます。
数えるのは「日」ではなく「食」
これが、いちばんお伝えしたいことです。
1日2食の子が3日食べなければ、6食ぶん抜けています。「3日」と言うより「6食」と言ったほうが、量として正確です。
そして、まるまる抜けたのか、半分は食べたのか。半分を3日なら、実質1.5日ぶんです。ここも違います。
4段階で十分です
グラムまで測る必要はありません。むしろ測ると続きません。
- 完食
- 少し残した
- 半分くらい
- ほぼ食べず
これだけあれば、あとから並べたときに傾向が読めます。毎日きっちり同じ量を出していれば、残し方の変化がそのまま食欲の変化になります。
水のほうが、急ぎます
ごはんより先に見てほしいのが、水を飲んでいるかです。
食べないことより、飲まないことのほうが早く体にこたえます。食べないうえに飲んでいない、吐いている、ぐったりしている。この組み合わせは、日を置かないほうがいいものです。
とくに子犬とシニアは、余力が少ないぶん進みが早くなります。
おやつなら食べる、は大事な情報
「ごはんは食べないのに、おやつは食べる」。これはわざわざ伝える価値のある事実です。
食べる力そのものは残っている、ということだからです。逆におやつにも反応しないなら、それはまた違う意味を持ちます。
どちらなのかを、その場で答えられるようにしておいてください。
環境が変わっただけのこともある
うちの経験では、こういうことでも食べなくなりました。
- フードを替えた、袋を開けたばかり、逆に開けて1か月たった
- 暑い時期、涼しくなった直後
- 家族の生活リズムが変わった、来客があった
- 食器を替えた、置き場所を変えた
心当たりがあるなら、それも伝えてください。原因が絞れます。
食べたことも、残しておく
食べない日を記録するのは自然ですが、食べていた日の記録があることのほうが効きます。
「3日前から食べません」が意味を持つのは、その前は完食していたという事実とセットになったときだけです。ずっと食が細かったのか、急に落ちたのか。経過の形が違えば、疑うものが変わります。
ⓘ 一般的な情報の提供であり、診断や治療の助言ではありません。気になる症状があるときは、記録を持ってかかりつけの獣医師にご相談ください。
Wandary はごはんを完食・少し残した・半分くらい・ほぼ食べず の1タップで残せます。何食ぶん続いたかが並んで見えるので、「いつからですか」に日付で答えられます。