保護犬を迎えるときの流れと、聞いておくこと
応募してすぐ連れて帰れるわけではありません。時間がかかる仕組みには、理由があります。
保護犬を迎える流れは、ペットショップで買うのとはまったく違います。その場で決めて連れて帰る、ということはまずありません。
時間がかかるのですが、その時間のほとんどは、返される子を減らすためのものです。
だいたいの流れ
- 探す:自治体の動物愛護センター、保護団体、譲渡会
- 応募・面談:暮らし方、家族構成、留守番の時間などを聞かれます
- お見合い:実際に会う。相性を見る場です
- トライアル:1〜2週間、実際に家で一緒に暮らす
- 正式譲渡:誓約書を交わし、譲渡費用を払う
トライアルがあるのが、いちばん大きな違いです。想像と現実は違うので、この期間は双方にとって意味があります。
譲渡の条件は、団体ごとに違う
厳しいと感じることもありますが、その団体が過去に見てきたことが条件になっています。
よくあるのは、
- 住居がペット可であることの証明
- 家族全員の同意
- 留守番時間の上限
- 飼い主の年齢の上限、または後見人の指定
- 先住動物との相性確認
- 完全室内飼い、脱走防止の確認
条件が合わない団体を責めるより、条件が合う先を探すほうが早いです。自治体のセンターは、団体より条件がゆるやかなことがあります。
費用はかかります
「無料でもらえる」と思われがちですが、譲渡費用があるのが普通です。
ワクチン、不妊手術、マイクロチップ、駆虫、健康診断。それまでにかかった実費を分担する形で、数万円になることが多い。
これは買う値段ではなく、もう済ませてある医療の費用です。むしろ、何が済んでいて何が残っているかを、書面で確認してください。
聞いておくとよかったこと
うちが後から「聞いておけばよかった」と思ったのは、こういうことです。
- 推定年齢と、その根拠(歯の状態から、など)
- 保護されたときの状況(迷子、多頭崩壊、飼育放棄)
- これまでの病歴と、いま飲んでいる薬
- 苦手なもの(男性、大きな音、掃除機、抱き上げられること)
- 食べているフードの銘柄と量
- 不妊手術、ワクチン、フィラリアが済んでいるか
とくに「苦手なもの」は、書面に残りにくい情報です。世話をしていた人に直接聞くのがいちばん確実です。
迎えたあとの手続き
保護犬でも、市区町村への登録と狂犬病予防注射は必要です。
- 前の飼い主が登録済みなら、変更の届け出(鑑札を引き継げます)
- 登録されていなければ、迎えた日から30日以内に新規登録
- マイクロチップが入っているなら、30日以内に変更登録
「保護犬だから手続きは要らない」ということはありません。生後91日を過ぎた成犬を迎えた場合も、期限は同じです。
過去が分からないぶん、これからを残す
保護犬でいちばん困るのは、比べる相手がないことです。
体重が4キロだとして、それが元からなのか痩せたのかが分かりません。食が細いのが体質なのか、環境のせいなのかも分かりません。
だから、来た日からの記録が、そのままその子の基準線になります。
来て1週間、1か月、3か月。そのときどうだったかを持っていると、半年後に何かあったときの手がかりになります。過去が無いぶん、これから作るしかありません。
ⓘ 一般的な情報の提供であり、診断や治療の助言ではありません。気になる症状があるときは、記録を持ってかかりつけの獣医師にご相談ください。
Wandary はその日から記録を積み上げられます。過去が分からない子ほど、迎えてからの数字が唯一の手がかりになります。体重も食べ具合も、最初の1週間から残しておけます。