通院ノートで、獣医師との会話をスムーズに
「なんとなく元気がない」を、伝わる言葉に変える。診察室で言葉に詰まらないための記録の残し方。
診察室に入った瞬間、頭が真っ白になったことはありませんか。
家では「先週からごはんの残しが増えた気がする」「そういえば水をよく飲む」と気になっていたのに、いざ先生を前にすると「なんとなく元気がなくて……」としか出てこない。そして帰り道になって、聞きたかったことを思い出す。
これは飼い主の記憶力の問題ではありません。診察室は緊張する場所ですし、犬は病院ではふだんと違う様子を見せるものです。準備なしで正確に話すほうが、そもそも難しいのだと思います。
獣医師が知りたいのは「解釈」ではなく「事実」
つい「元気がない」「食欲がない」とまとめて伝えたくなりますが、これは飼い主による解釈です。診断の材料になるのは、その手前にある事実のほうです。
「いつから」「どのくらい」「ほかに何が起きているか」。この3つの軸で整理するだけで、伝わり方は大きく変わります。
くわしくは 獣医師が知りたいのは「解釈」ではなく「事実」 に書きました。
「何もなかった日」も、同じくらい大事な情報です
見落とされがちですが、異常がなかった日の記録にも意味があります。
「3日前から食欲が落ちた」という話は、その前が正常だったという事実とセットで初めて成立します。もし2週間ずっと食が細いのであれば、まったく別の話になります。
くわしくは 「何もなかった日」も、同じくらい大事な情報です に書きました。
聞きたいことは、その場では出てきません
診察は短い時間で進みます。先生の説明を聞いて、うなずいて、会計をして、病院を出てから「あ、あれを聞き忘れた」となる。
これを防ぐ方法はひとつしかありません。思いついたときに書いておくことです。
くわしくは 聞きたいことは、その場では出てきません に書きました。
持っていき方は、3つあります
わざわざ紙にまとめ直す必要はありません。
- スマホの画面をそのまま見せる — いちばん手軽で、たいていはこれで足ります
- 画像にして家族に送る — 付き添いを家族に代わってもらうとき
- 印刷して渡す — 待ち時間の長い病院や、セカンドオピニオンを受けるとき
どの方法でも、伝えている中身は同じです。その場でいちばんやりやすいやり方を選べば大丈夫です。
記録は「診断」ではありません
ひとつだけ気をつけたいことがあります。
記録はあくまで飼い主が見た事実であって、診断ではありません。「たぶん〇〇だと思うんです」という自己判断を先に添えてしまうと、かえって先生の見立ての幅を狭めてしまうことがあります。
見たままを渡して、判断は先生に委ねる。そのほうが結果的にいちばん役に立ちます。
通院が終わったあとも、記録は続きます
診察で処方された薬の名前と量、次回の通院予定。これらも残しておくと、あとで効いてきます。
薬が変わったときに前回と比べられますし、引っ越しや転院で別の病院にかかるとき、これまでの経過をそのまま渡せます。飼い主にとっての通院ノートは、その子の「カルテの控え」でもあります。
ⓘ 一般的な情報の提供であり、診断や治療の助言ではありません。気になる症状があるときは、記録を持ってかかりつけの獣医師にご相談ください。
Wandary は、ごはん・うんち・散歩・お薬・気になる様子をワンタップで残せる iOS アプリです。記録は自動で「通院ノート」にまとまり、いつから・どのくらい・ほかに何が起きたかを、事実のまま時系列で見せられます。「伝えたい・聞きたいこと」もメモしておけば同じ画面に並びます。